食物としての乳

食物としての乳の利用は、動物の家畜化とともに始まった。

ウシの乳が飲料として最初に利用されたのは中東においてである。

ヤギ、ヒツジが家畜化されたのも、紀元前8000-9000年の中東であった。

ヤギと羊は反芻動物であって、乾燥した草を食べることに適応した哺乳類である。

このような草は、人間にはそのまま利用できないが、蓄積が容易である。

当初、動物の飼育は、食肉および衣服製作のために行われたと思われる。

しかしのちに、耕作されていない草地を食料源として利用するためには、より効率的な酪農という方法が存在することが明らかになった。

ある動物を肉のために殺すとする。

その栄養価は、例えばその動物から1年間にとれる乳と同等かもしれない。

しかし生きていれば、その動物からはさらに何年ものあいだ乳がとれるし、1頭まるまるの肉とちがって、乳は1日1日にちょうど利用しやすい分量だけ使うことができるのである。

紀元前7000年頃、トルコの一部でウシの遊牧が行われていた。

新石器時代、ブリテン諸島で乳が利用されていた証拠が見つかっている。

チーズとバターの利用はヨーロッパ、アジアの一部、アフリカの一部に広まった。
update:2010年02月27日